眼鏡店としての矜持
安価なものにはそれなりの訳があります。
生産地や製造過程などでどれだけでも手を抜こうとすれば抜くことができるはずです。メガネ店でも同じことがいえると思います。メガネは完成品を販売するものでは有りません。
まず最初にお客様が来店したらその人の姿勢、目姿などを瞬時に読み取りメガネ作りに反映させます。猫背の方なら顔を伏せがち、恰幅の良い方なら上目勝ち。それによってメガネのどの位置に瞳孔中心が来るだろうか。
また眼位もそうです、この人は外射位気味の目じゃないか又は内射位気味の眼じゃないかある程度の予測を立てて視力測定に入ります。
視力測定時にも問診でどのようなメガネをお客様がお求めになっているのだろうか?車の運転はするのだろうか?お仕事は近距離中心のデスクワークだろうか?趣味ではどのようなことをなされるのだろうか?全て把握した上でレンズ選びをしなくてはなりません。最近では遠近両用レンズを例にとってみても多種多様になっています。その中からお客様に合ったレンズを選び抜かなくてはなりません。
それで選んだレンズをレンズメーカーに注文します。その注文方法にもここでは書き尽くすことのできない、色々なノウハウがあります。
フレーム選びにおいても同じです、人間千差万別、同じ顔の人はいません耳の位置が低くついてる方、逆に高い方、鼻筋の通った方、そうでない方、お顔の大きい方、小さい方、瞳孔間距離(瞳と瞳の距離)の広い方、狭い方、全てを考慮してフレーム選びをいたします。フレームを修正しなくて大丈夫なんてことはまずもってあり得ません。同種のレンズでも計り手が違うだけで全く違うし、掛具合をきちんとお顔に合わせたフレームと何も施されていないフレームでは異種のものです。こういったことを日々学んで研鑽を積んで一人前の眼鏡士に育つ訳です。
検眼は5分ではできない
最近、量販店での検眼時間の短さに疑問を持っていませんか?
当店では、最短でお調しても、20分位の時間は必要です。
最短でお調べするときの手順を書き記します
最初、問診でどこを見るときに不便しているか、現在お使いのメガネの不具合を聞き取る
現在お使いのメガネの度数を調べる
遠近両用レンズなら加入度数やどこのレンズメーカーのものか把握する
ここまでがお調べするまでの下準備です
検眼手順について①
次にオートレフラクトメーターの出力されたデーターを元に検眼に入ります
現在お使いのメガネの矯正値(両眼、左右の片眼)を調べます
近用メガネ(老眼鏡)をお作りする場合でも遠方度数が基本となります
人間誰しも利き手が有るように眼にも利き目が有ります左右どちらが利き目かを調べます
利き目が見にくいメガネは非常に見にくい上にアンバランスな感じを受けます
検眼手順について②
レッド、グリーンテスト 現在お使いのメガネの矯正値が
1.2有ろうともこのテストで緑の中の文字指標のほうがはっきり見えるようでは過矯正です
この過矯正は、いつも目の中が緊張状態に有りますので非常に疲れます
それでは、オートレフラクトメーターの算出したデーターに基づき始めます。近視、遠視度数を若干緑の指標の文字がはっきりするぐらいに合わせます。
検眼手順について③
この指標を利用してクロスシリンダー法で乱視の有無や乱視の角度を調べます
検眼手順について④
もう一度乱視を入れた状態で赤と緑の指標の中の文字を見て頂き、バランスをとる
検眼手順について⑤
乱視度数が適正かどうかこの指標を利用して調整する
検眼手順について⑥
先ほど出た矯正値で1.0指標を見て頂いて視認できるところまで近視、遠視度数を上げ下げする
左右でこの指標の見え具合を確認して左右ともに同じくらい見えるように調整する
間違っても反利き目が見やすい状態は避ける
実際、矯正値が決まったところで仮枠に矯正度数をセットして装用テストをする
違和感を訴えたら乱視度数や乱視角度を調整したり、遠視、近視度数を調整して装用に問題ないように整える
検眼手順について⑦
最後にこの指標を用いて斜位の検査をします
ポラロイドを通してこの指標の位置関係を確認して十字が整うようにプリズムレンズで矯正する
これでようやく遠方度数の決定です
そののち遠近両用メガネが必要な場合は遠近、中近、近々のテストレンズを使って見て頂きます